正しく書くこと。これが、障壁の低いページを作るための王道です。
紙の印刷による出版物なら、「正しい日本語」です。インターネットの場合には、それに加えて、「システム的に正しい文書」であることが求められます。専門用語では、正しい HTML 文書 ( valid html document ) などと言います。
現実には、多くのブラウザが、 HTML 文書の誤りを自動的に判別して、補ってくれるため、誤ったページでも見ることができます。その機能が災いして、ページを作る人が誤りに気づかず、インターネットに載せてしまうことが多いです。正しく作るためには、十分な知識と、しっかりしたチェック体勢が必要です。それでは、そこまで努力して、正しい HTML 文書を作る意味とは何でしょうか。
一つの文書を作り、誰もがそれを読めるようにするのは、とても難しいことです。どうやったらいいのか、個人の小さい頭では想像を絶することです。でも心配は無用。インターネットには、とても賢い方法があります。それは、ブラウザに任せてしまうことです。ホームページを見る人は、自分に都合のよいブラウザを利用しているはずです。それはホームページを自分にとって読みやすくあつかってくれるものでしょう。ブラウザの表示の仕方に、「これが正しい」というものはありません。ホームページを、「見る人が望む形に表示する」のが、ブラウザの本来の機能です。その性能を 100% 発揮するためには、まず、ホームページの内容を、ブラウザに正しく伝える必要があります。
例として、自動翻訳機能を備えたブラウザを考えましょう。自分の母国語を設定して、他の国の言語で記述されたページがあれば、自動的に母国語に翻訳してくれれば、とても便利ですね。私たち日本人は、世界中のページが日本語で読めれば助かります。でも、世界中のホームページを作っている人たちに日本語訳をつけてくれと頼むわけにもいきません。見る側の装置で自動的に日本語訳がつく、というのが一番スマートでしょう。このブラウザがあれば、英語のページが日本語で読めます。いえ、英語だけではありません。ロシア語、韓国語、さまざまな言語があります。それらもちゃんと判断して日本語訳して欲しいですね。そのために、ホームページを作る人が行ってほしい、最低限の工夫があります。それは、「このページはドイツ語です。」というような言語情報をブラウザに伝えることです。
私たちは日本語でページを作りますから、「日本語で書いている」ことをブラウザに正しく伝えるために、システム的な言語情報を載せています。画面を見る限り、何の違いもありませんが、ブラウザや検索エンジンにとっては有益な情報となります。その結果として、見る側にやさしいページとなります。これが「正しい HTML で記述する」ことの一例です。